Collection: 帰るころには

海を望む開いた戸口と、室内に置かれた鞄

世界に触れながら、自分のところへ戻る。

内と外、接触、他者との距離、帰還。

12の作品を、一つの順路として辿る。

CURATED PATH

人と人のあいだには、距離があります。
身体と世界のあいだにも、内と外があります。

その境界は、いつも同じ場所にあるわけではありません。

触れることで動き、離れることで見える。
ときには誰かと出会ったあとで初めて、自分の輪郭に気づくことがあります。

ここに並べたのは、境界について分類するための作品ではありません。

内と外を行き来しながら、自分のところへ戻るまでの道です。

01 / THE LINE

内と外

こちら側と向こう側。
まだ触れる前に、まず線のある場所から始める。

02 / CONTACT

触れる

線の向こうにあったものが、身体へ届く。
境界は、隔てる場所であると同時に、接触する場所でもある。

03 / BETWEEN

誰かとのあいだ

触れたあとにも、距離は残る。
すべてを重ねなくても続いていく関係へ進む。

04 / RETURN

自分へ戻る

誰かや世界に触れたあと、同じ場所には戻れない。
変わった輪郭のまま、自分のところへ帰る。

EDITOR’S NOTE

境界は、離れるためだけにあるのではない。

内と外を分けるもの。
誰かとの距離を残すもの。
身体を守るもの。

けれど、その同じ場所から、声や熱や記憶は行き来します。

触れたことで変わることもあれば、触れなかった場所が残ることもあります。

この12の作品を選んだのは、境界を一つの意味に固定しないためです。

内と外から始まり、身体に触れ、誰かとのあいだを通って、自分のところへ戻る。

作品を分類するのではなく、作品から作品へ渡っていくための順路として並べました。

戻ることは、元と同じ形になることではありません。

世界に触れたあとにも、自分のところへ帰ってこられること。

この12の作品は、その帰り道に置きました。

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