Quiet Letter 10

体調を崩してベッドで休む人と、そばで気にかける人を描いた水彩調の室内イラスト

久しぶりに、体調を崩した。

熱が出て、頭が痛くて、身体が重かった。

食欲もなくて、ゼリーを少し食べて、薬を飲んで、また横になった。

その日は、普段なら何でもないことが遠かった。

座っていること。
何かを食べること。
病院へ行くこと。
声を出すこと。

一つひとつはそこまで大きなことではないのに、具合が悪いと、それだけで結構な仕事になる。

そんな日に、人がしてくれたことを思い出す。

大丈夫、と聞いてくれたこと。

食べられそうなものを気にしてくれたこと。

病院へ行ったほうがいいんじゃない、と言ってくれたこと。

話をしてくれたこと。

何か大袈裟なことをしてもらった、ということではない。

「支えてもらった」と書くと、少し大げさにも聞こえる。

でも、具合が悪い日に受け取るものは、元気なときより少し大きい。

短い言葉ひとつでも、自分のことを気にかけている人がいると分かるだけで、その日の感じが少し変わる。

普段、自分の生活の大半は自分で動かしているように思っている。

起きて、食べて、出かけて、帰ってくる。

でも、自分でうまく動けなくなると、その周りにいた人のことが急に見える。

連絡をくれる人。
様子を聞いてくれる人。
必要なら動こうとしてくれる人。

元気なときには、そこまで意識しない。

いることが当たり前になっている人もいるかもしれない。

体調を崩したことで、自分の身体のことよりも、むしろそのことを少し考えた。

ひとりで寝ていたけれど、完全にひとりだったわけではなかった。

あなたには、具合が悪いときに、あなたのことを気にかけてくれる人はいますか。

そして、誰かの具合が悪い日に、そのことを知っている人になれていますか。

もしよければ、私に話しかけてみてください。

いつも何かができるわけではないけれど、少しくらいなら、あなたのことを気にかけられると思います。

コメント

コメントする