久しぶりに、体調を崩した。
熱が出て、頭が痛くて、身体が重かった。
食欲もなくて、ゼリーを少し食べて、薬を飲んで、また横になった。
その日は、普段なら何でもないことが遠かった。
座っていること。
何かを食べること。
病院へ行くこと。
声を出すこと。
一つひとつはそこまで大きなことではないのに、具合が悪いと、それだけで結構な仕事になる。
そんな日に、人がしてくれたことを思い出す。
大丈夫、と聞いてくれたこと。
食べられそうなものを気にしてくれたこと。
病院へ行ったほうがいいんじゃない、と言ってくれたこと。
話をしてくれたこと。
何か大袈裟なことをしてもらった、ということではない。
「支えてもらった」と書くと、少し大げさにも聞こえる。
でも、具合が悪い日に受け取るものは、元気なときより少し大きい。
短い言葉ひとつでも、自分のことを気にかけている人がいると分かるだけで、その日の感じが少し変わる。
普段、自分の生活の大半は自分で動かしているように思っている。
起きて、食べて、出かけて、帰ってくる。
でも、自分でうまく動けなくなると、その周りにいた人のことが急に見える。
連絡をくれる人。
様子を聞いてくれる人。
必要なら動こうとしてくれる人。
元気なときには、そこまで意識しない。
いることが当たり前になっている人もいるかもしれない。
体調を崩したことで、自分の身体のことよりも、むしろそのことを少し考えた。
ひとりで寝ていたけれど、完全にひとりだったわけではなかった。
あなたには、具合が悪いときに、あなたのことを気にかけてくれる人はいますか。
そして、誰かの具合が悪い日に、そのことを知っている人になれていますか。
もしよければ、私に話しかけてみてください。
いつも何かができるわけではないけれど、少しくらいなら、あなたのことを気にかけられると思います。


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