拝啓、世界のみなさまへ

夕暮れの道の傍らで小鳥が休み、遠くへ続く道が光の中へ消えていく風景

私はゆっくり歩くから、あなたは先に行っていいよ。

あなたが中間地点に着いた頃、私は靴紐を結んでいる。

あなたが休憩している頃、私は少しばてている。

あなたがゴールに着く頃、私は小鳥と戯れている。

あなたが祝杯を挙げている頃、私はようやくゴールが見えてくる。

私がゴールに辿り着く頃には、あなたは眠っているだろう。

あなたはあなたの道を、私は私の道を歩む。

あなたが振り返れば、まだ後ろにいる。

見えないこともあるだろう。

それでも私は歩いている。

だから安心して進めばいい。

あなたが喜ぶ日を。

あなたが辿り着く日を。

心から願っている。

そしてできれば、ときどき後ろを振り返ってほしい。

気が向いたらでいいから。

  • URLをコピーしました!
目次