喪失– tag –
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十五歳一名分、三か月後まで
疲れた日は、語彙が減る。満腹になると、未来が遠ざかる。十五歳で自分の三か月後を食べた少女は、十七歳の夜、誰かの未来を入れた保冷箱を港へ運ぶ。 -
三年遅れの未読通知
出来事が終わる時刻と、身体がそれを終える時刻は一致しない。脚に残る歩いた距離、胃に残る食事の温度、閉じた画面の奥で続く思考。翌朝、身体は昨日の日付がついた反応を届けてくる。けれど左肩に届いたのは、覚えていない三年前の痛みだった。 -
最後の水を所有する人
消える直前のものを記録し続ける男。失われる場所や人の最後を残す行為は、いつしか他者の時間を自分のものにすることと重なっていく。記録することの愛情と暴力を描いた短編小説。 -
身体は記憶する
傷は、失われたものではなく、身体が通過した時間の記録なのかもしれない。皮膚の下にあるもの、言葉になる前の痛みや経験を、身体は静かに残し続けている。 -
星を戻さず、水を見ていた
星を戻し、失われた生命を蘇らせる力を持つ、名のない存在。世界へ介入するたびに別の傷が生まれることを知ったそれは、やがて星ではなく、石の窪みに残る小さな水を見るようになる。救済、選択、喪失、そして自分を必要としない世界についての物語。 -
過去の自分を糧にする。
「以前の自分に戻る」ことを目標にするのではなく、過去の自分を糧として生かす。変化した身体や感覚と向き合いながら、再構築と再設計を通して、今の自分に合った生き方を考えます。 -
落とし物センター
忘れものはありませんか。ここでは、誰かがどこかで落とした記憶や気持ち、言葉にならなかったものを静かに預かっています。 -
心は死んでいる。身体はとうに崩れている。
理由がなくても朝は来る。世界が昨日の続きを始めるなか、崩れた心と身体を抱えた僕が、理由のない時間を生きていく短編小説です。 -
雨の匂いを返しに行く。
再会したのは3年後の六月、雨の日の喫茶店だった。変わった世界と曖昧な記憶のあいだで、あの日の匂いと続きを探す物語です。
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