雀の鳴く距離
Published: 2026-09-11 00:11:00
Modified: 2026-09-05 22:25:16
外から聞こえていると思っていた雀の声は、部屋の中にあった。一羽を外へ出すと、今度はもう一羽が入ってくる。内と外、近さと遠さが何度も入れ替わる、二羽の雀との短い時間。
Generated: 2026-09-12 07:56:01
Total: 20
Published: 2026-09-11 00:11:00
Modified: 2026-09-05 22:25:16
外から聞こえていると思っていた雀の声は、部屋の中にあった。一羽を外へ出すと、今度はもう一羽が入ってくる。内と外、近さと遠さが何度も入れ替わる、二羽の雀との短い時間。
Published: 2026-09-10 00:44:00
Modified: 2026-08-29 11:04:47
父に残された時間は、あと三か月だった。それでも僕たちは旅行へ行かず、庭に水をやり、スーパーへ行き、鍋の肉を選んだ。限りある時間のなかで残っていく、何でもない一日の話。
Published: 2026-09-09 00:23:00
Modified: 2026-09-09 03:45:20
言葉を使うたび、病変が進む。残された言語活動量は一万語前後。言葉を節約し始めた彼は、ある日「セミは一週間で死ぬ」という常識が正確ではないことを知る。
Published: 2026-09-08 03:37:00
Modified: 2026-09-09 03:46:08
一人でもできる。でも、誰かとならたぶんやる。散歩、映画、本屋、旅、制作。まだ誰とも決まっていない、途中参加できるやりたいことを置いておくページです。
Published: 2026-09-07 00:57:00
Modified: 2026-09-06 23:48:17
妹の心のお腹には、二十八本の歯があった。父と母が言わなかったことを食べるたび、家の中から争う声は消えていく。やがて妹は、そこに座ったまま家族の人数からいなくなった。
Published: 2026-09-06 00:40:00
Modified: 2026-08-24 22:24:51
捨てようとして初めて、まだ終わっていなかった時間に気づくことがある。物に残っているのは記憶そのものではなく、記憶へ戻るための入口なのかもしれない。なぜか捨てられないものについて。
Published: 2026-09-05 00:20:00
Modified: 2026-09-04 18:35:46
戸を開ける。閉じる。また開ける。そのたび、向こう側に違うものが現れる、小さなWEBゲーム。
Published: 2026-09-04 00:58:00
Modified: 2026-08-29 11:35:07
自分の輪郭は、壁ではなく扉なのかもしれない。人との出会いによって形を変えながら、それでも失いたくない自分を持ち続ける。境界と変化の関係。
Published: 2026-09-03 00:20:00
Modified: 2026-09-03 00:17:46
人を早く理解しすぎなくてもいい。一度会っただけでは分からないところが残るからこそ、もう少し知りたくなる。帰ったあとに一つだけ思い出す、小さな瞬間について。
Published: 2026-09-02 23:30:00
Modified: 2026-08-29 11:34:55
同じものを好きでなくても、同じ速度で歩かなくてもいい。違う世界を持ったまま、ときどき出会い直せる関係について考えました。
Published: 2026-09-01 00:07:00
Modified: 2026-09-05 06:50:03
大阪出身だと話すと、よく聞かれる「大阪でおすすめの場所や店は?」。そのたびに地図を開いて送っていた、食べる場所、喫茶店、映画館、美術館、本屋、市場、温泉などをまとめた個人的な大阪案内です。
Published: 2026-08-31 00:33:00
Modified: 2026-08-29 11:30:15
昨日のことは全部覚えている。でも、そこにいた自分だけが少し遠い。写真、レシート、木陰、ひぐらし、右手の感触。残されたものを辿りながら、昨日という他人から自分へ帰っていく。
Published: 2026-08-30 00:30:00
Modified: 2026-08-29 11:10:26
人を気にし始める瞬間は、特別な出来事ではなく、その人自身も覚えていないような小さな仕草から始まる。何気ない「ありがとう」、立ち止まる場所、誰にも向けていない表情。少しずつ覚えていくことで、その人の輪郭が見えてくる。
Published: 2026-08-29 00:10:00
Modified: 2026-08-29 11:16:07
通知もニュースも、今すぐ知らなくていいことも、いったん浴室の外へ。水に身体を預けながら、世界との距離を少しだけ取り戻すためのDisconnect Guide。
URL: https://tranquilguides.com/underwater-disconnect-guide/
Published: 2026-08-28 00:18:00
Modified: 2026-08-29 11:03:00
人は、顔を見る前に、その人を知ってしまうことがある。声、呼吸、体温、匂い。身体から先にこぼれたものが、触れるより前に誰かの内側へ入り込んでいく。
Published: 2026-08-27 00:44:00
Modified: 2026-08-29 10:59:52
誰かを好きになっても、一人だった頃の自分を全部終わらせなくていい。 それぞれの一日を過ごし、また会ったときに少しだけ持ち寄る。そんな関係について。
Published: 2026-08-26 00:53:00
Modified: 2026-08-29 11:00:23
身体はベッドにあるのに、意識だけが先へ歩いていく。朝、人、理想の一日。現実に追いつけない身体のそばで、それでも「人生を楽しみたい」という感覚だけが残っていた。
Published: 2026-08-25 00:42:00
Modified: 2026-08-29 10:57:56
楽しみにしていた店は、臨時休業だった。予定をなくした二人は、知らない道を歩き、青いボタンを拾い、壊れた傘のまま雨に濡れる。いらないはずの一日が、ポケットの中に残るまでの話。
Published: 2026-08-24 00:49:00
Modified: 2026-09-05 06:59:30
知らない町を歩く。本屋に寄る。雨の日にも出かける。同じ部屋で別々のことをする。特別なことではなく、いつか細かいところまで覚えているような日を、大切な人と少しずつ増やしていきたい。
Published: 2026-08-23 23:30:00
Modified: 2026-08-20 19:14:51
夏の終わりは、いつだったのでしょう。最後の蝉、最後のそうめん、最後に冷房をつけた夜。まだ残っている夏の気配を見つめる、八月の終わりの手紙。