痕跡– tag –
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星を戻さず、水を見ていた
星を戻し、失われた生命を蘇らせる力を持つ、名のない存在。世界へ介入するたびに別の傷が生まれることを知ったそれは、やがて星ではなく、石の窪みに残る小さな水を見るようになる。救済、選択、喪失、そして自分を必要としない世界についての物語。 -
途中のない途中
草がある。石がある。家がある。そこには誰かがいた時間の跡だけが残っている。消えたものではなく、残されたものから世界を見る短編。 -
土の中の予定
本棚の奥から、一冊の文庫本を抜いた。 背表紙には薄く埃が積もり、指でなぞったところだけ少し色が変わった。ページを開く。何枚かめくったところで小さな付箋が落ちた。そこには...... -
パンくず一粒分の一日
部屋はまだ、夜の続きにあった。カーテンの隙間から入る光が、床の上に細い線を作っている。机の上には一冊の本が伏せられていた。読みかけなのか、読み終えたのかは分からない。ページの間には、古い紙の栞が挟まっている。
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