命– tag –
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父がいなくなるので、鍋をする
父に残された時間は、あと三か月だった。それでも僕たちは旅行へ行かず、庭に水をやり、スーパーへ行き、鍋の肉を選んだ。限りある時間のなかで残っていく、何でもない一日の話。 -
声とアルブメンのあいだ
人は、顔を見る前に、その人を知ってしまうことがある。声、呼吸、体温、匂い。身体から先にこぼれたものが、触れるより前に誰かの内側へ入り込んでいく。 -
腐敗する世界で、僕だけが土になれない。
人は死んだ後、どこへ行くのか。少年は祖父の死をきっかけに、身体が消えることと、存在が消えることは同じではないと知っていく。森の中で見つけた腐敗したものは、終わりではなく、別の生命へ渡る途中の姿だった。
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